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産後ケア・育児相談専門の助産院(越谷市)です。経験豊かな助産師が育児中の疑問にお応えします。育児用品や赤ちゃんのお世話にかんすることなど、なんでもご相談ください。

育児Q&A集:育児について知りたいこと
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育児Q&A集:育児について知りたいこと

お母さん&お父さんからのよくある質問と、それに対するアドバイスの例です。

【A】回答

赤ちゃんの抱き方がわかりません。

 3キロ前後の小さな赤ちゃんなので、慣れていない方にとっては抱くのにも一苦労してしまいますね。

 生後間もない赤ちゃんは首がすわっていないため、首の部分をとくにしっかり支えてあげる必要があります。抱き方にはいろいろありますので今回は横抱きをお教えします。

 どちらか片方の手の肘の内側で赤ちゃんの頭、腕で赤ちゃんの背中全体を支えます。そして、もう片方の腕でそれを補助するように支えてあげましょう。ゆったりとした気持ちで、余裕があれば赤ちゃんに話しかけてあげると、赤ちゃんも落ち着いてその腕に身を委ねてくれると思います。

 昔は「抱き癖がつく」と言ってなるべく抱っこしないようにしていたとききますが、抱っこさせてくれるのは小さいうちだけ、たくさん抱っこして愛情を注いであげてくださいね。

赤ちゃんが泣きやむ方法はありますか?

 赤ちゃんが泣いていると、どうしようもない気持ちになることがありますね。助産師であっても、何人育てていても、やっぱりそんな気持ちになります。

「赤ちゃんは泣くのが仕事」とよく言いますが、赤ちゃんの表現方法は唯一泣くことであり、泣いて何かを訴えているのですね。そして、訴えの原因はいろいろありますので、その原因を一つ一つ探っていくのが一番の近道です。たとえば、おっぱいは足りているかな、おしりは汚れていないかな、というようにです。

 それらが全部解決して、それでもやっぱり泣いているというときには、赤ちゃんの胸と自分の胸をぴったりつけて、抱っこしてみてはいかがでしょうか。赤ちゃんはあなたの心臓の音を感じて次第に落ち着きを取り戻してくれると思います。そのときに、あなた自身が気持ちを落ち着けることが大切です。

 赤ちゃんは、訴えを解決してくれたあなたの温もりをずっと覚えていますよ。

沐浴のさせ方をおしえてください。

 抱っこと同じように、沐浴もまた慣れないお世話の一つ、という方が多いと思います。

 沐浴をさせる主な理由には、からだを清潔にするため、からだをあたためてあげるため、があります。ですから、これらの目的を達成すればあなたなりの方法でいれてあげてよいと思います。

 からだを清潔にするには、きれいなお湯を使って、顔から下のほうへと順番に手のひらで洗ってあげるといいですね。一人でいれるのが難しければ誰かに手伝ってもらうといいと思います。

 からだをあたためてあげるには、からだを洗ってあげた後に、ほんの1,2分でいいので顔をのぞくからだ全体をお湯につけてあげることです。この、あたたかいものに浸かっている時間は、赤ちゃんにとって至福のひとときになります。

 オムツ交換にじきに慣れるように、沐浴もすぐにできるようになるはずです。

赤ちゃんの外出は可能ですか?

 生後間もない赤ちゃんの外出は極力控えたほうがよさそうですが、外出することが避けられない場合には、十分な配慮をして出かけることが大切です。

 生後間もないお子さまを外に出さないほうがいい理由には、免役力が十分に身についていないということと、抵抗力が弱いということが挙げられます。赤ちゃんがたまたま感染症にかかっている人の近くにいた場合、赤ちゃんは簡単にその感染症にかかる恐れがあり、また予防接種を受けていないために重病化することも考えられます。また、紫外線の影響を受けやすく、寒さに弱いということもあります。

 ですから、外出時間をなるべく短時間にすることや人込みを避けること、また、紫外線対策で帽子をかぶせてあげるなどの配慮が大切だと思います。ただし、生後1か月を過ぎるとしだいに免疫力をつけていきますので、徐々に外出の回数を増やしていくといいですね。

赤ちゃんに最適な室温は何度ですか?

 赤ちゃんに最適な温度が「○℃です」と決まっているわけではありません。それは、沖縄で生まれた赤ちゃん、北海道で生まれた赤ちゃん、と赤ちゃんが育つ環境がいろいろあるからです。

 大人であれば、夏はクーラー、冬はヒーターのようなものを使って室温の調整をされるのが一般的だと考えますが、それと同じように、心地よい室温に調整する方法で構わないと思います。赤ちゃんがその部屋で寝ている場合は、体が冷えないようにかけものをしてあげるなどの配慮が必要です。

 赤ちゃんは大人よりも体熱が高いため(乳児であれば36.5~37.5度くらいです)、部屋の中で身に着ける衣服は、大人より一枚少なめで構わないというのが一般的です。

 ただし、赤ちゃんは生まれてから徐々に、体温の調節機能を身につけていきますので、室温の完璧な調整はその機能を損なうことにつながります。たまにはクーラーやヒーターを止めて、外気にふれさせることも大切です。

日当たりがよすぎます。

 うらやましい環境ですが、最近はより頻繁に、紫外線による人体への悪影響がいわれるようになってきました。とくに目に対する紫外線は避けたほうがいいので、日中はカーテンなどで遮光したほうが望ましいのではないでしょうか。また、目に直接紫外線があたらないよう赤ちゃんの寝る向きに気を付けることも必要です。

 また、日中は室温が暑くなりすぎないように、ときどき窓を開けて換気をすることが大切です。それが難しければエアコンなどで室温の調整をするといいですね。

布オムツについた排泄物の処理の仕方は?

 布オムツについた排泄物は、うんちであればまず便器のなかに取り除いてみましょう(使い捨ての歯ブラシなどをつかうといいかと思います)。そして、それ以上とれないうんち、おしっこのついたオムツは、水と消毒液を入れたバケツの中に浸けておきます。すると数時間で汚れがおちますので、それから洗濯機で洗濯をするとよいでしょう。

 布オムツ育児、応援します!

家族がインフルエンザにかかってしまいました。

 ご家族の具合はいかがでしょうか。心配ですね。インフルエンザについての質問は回答しかねますので、医師にご相談いただければと思います。

 ご家族の過ごし方についてアドバイスいたします。赤ちゃんにマスクをつけてあげることは難しいと思いますので、一緒に生活をすることがやむを得ない場合は、過ごす部屋をわけるなどしてなるべく長時間接触しないようにするといいと思います。インフルエンザにかかってしまった方をふくめ、ご家族全員がマスクをつけることも大切です。手洗いやうがいを積極的に行い、それ以上の感染を防ぐ、ということが大切です。

ベビーベッドは必要ですか?

 赤ちゃん、イコール、ベビーベッドというイメージをもたれている方もいらっしゃいますが、ベビーベッドが必要かどうかはご家庭の状況で判断されて構いません。

 ご家庭によっては、家のなかでペットを飼われている、上のきょうだいがまだ小さくて赤ちゃんにいたずらをしてしまう、あるいは家族全員がベッドで寝ている、などという状況があると思います。そのような場合は、ベビーベッドを用意してあげるといいのではないでしょうか。

 ご家族が畳に布団を敷いて寝ている、というご家庭では、赤ちゃんも一緒に布団に寝かせてあげてよいのではないかと思います。

 これまでおかあさんのおなかのなかで子宮に包まれて過ごしていた赤ちゃんなので、ベッドや布団の上にポツンと寝かされると、包まれていないことが不安で泣いてしまう場合があります。そのようなときには、赤ちゃんをバスタオルなどでくるんであげると安心することが多いです。ただし、バスタオルが顔までかからないように注意しましょう。布団で寝る場合には、お母さんやお父さんが添い寝してあげる、という方法もあります。自分が子宮になったつもりで、赤ちゃんを包みこむように寝てあげるといいですよ。