産後ケア・育児相談専門の助産院/産後ケア専門の助産所(越谷市)です。経験豊かな助産師が、お母さんが話したいことや誰かに伝えたいと思うことに耳をかたむけます。


育児Q&A集:育児について話したいこと
お母さん&お父さんの思いと、それに対するアドバイスの例です。
【Q】質問・疑問
【A】回答
近所に頼る人がいません。
赤ちゃんを育てる。これはとても大きな仕事です。就職したてで誰にも何もおしえてもらえないと不安におしつぶされてしまいますね。これと同じように、育児についても初めは誰もわからない。ですから誰かにおしえてもらう、そして支えてもらうことが重要だと私は考えています。
近所に頼る人がいない、不安でいっぱいですね。あなたがそれに気づけたことがまず第一歩です。これから頼れる人をみつけてみてはいかがでしょうか。お住まいの自治体が運営しているお母さんのためのサロンや、定期的に赤ちゃんの体重をチェックしてくれる場に出かけるという方法があります。そこには、あなたと同じような思いを抱いているお母さん・お父さんがいらっしゃいます。話しかける勇気がなければ、まずは保健師・助産師にあなたの思いを話してみるのもいいかもしれません。
どんなことでも少しずつです。数か月後、あなたの悩みが少しでも解決していますように。
何をしても赤ちゃんが泣きやみません。
これは、多くのお母さん・お父さんがかかえている悩みです。赤ちゃんが泣きやまないと、自分自身も落ち着かずどんどん深みにはまっていってしまう…そういう状況になりますね。とくにアパートなどにお住まいの場合、周りの方の迷惑にならないかな、とやきもきしてしまうことがあると思います。
さて、赤ちゃんは泣くことで何かを訴えています。おなかがすいた、ウンチをした、眠りたいのに寝付けない…など、その原因はさまざまです。ですから、その原因を一つずつ探っていくことが大切です。オムツを取り替えて、授乳もしたら、つぎはあなたがしっかり抱きしめてあげる。こころをこめて、です。
ただ、自分自身にはわからない原因で泣いていることもありますので、それでもずっと泣いている場合や泣き方がおかしい場合には、かかりつけ医に相談しましょう。
育児が忙しく食事をとる暇もありません。
育児中は、とにかくやることが多すぎてあっという間に一日が終わっていた、ということがよくありますね。授乳、オムツ交換、洗濯、ときにはカメラで赤ちゃんの写真撮影…その繰り返しで自分のことがつい、ないがしろになってしまいます。
ですが、育児中は赤ちゃんのつぎに自分を大切にしてあげてくださいね。その理由は、赤ちゃんを育てているあなた自身が健康であることが、とても大切なことだからです。
とくに母乳をあげているお母さんは、最低でも3度の食事はしっかり摂りましょう。あなたの食べているものが母乳になります。自分の食事を準備して食べることも、一日のスケジュールのなかに組み込んでみましょう。
そして、食事だけではなく、自分のすきなことをする時間もとても大切です。少し気分をかえて、あなたがあなたでいられるようなことに、ほんの30分でよいので没頭してみてはいかがでしょうか。実はこの時間が明日以降も健康で、そして楽しく育児をするために重要な時間になるのです。
子どもが泣いてばかりで、私自身もまったく眠れていません。
お子さまが泣いてばかり、そして自分自身も休めないというのはつらい状況ですね。食事はじゅうぶんにとれていますでしょうか。お手伝いしてくださる方はいらっしゃいますか。
まずは、赤ちゃんが泣いている原因を探ることと、その対処法をみつけることが大切です。赤ちゃんが心地よく眠れる環境に整えてみましょう。
そして、つぎに、お母さん自身もゆっくり休めるような環境を整えることが大切です。どんな環境であれば休めますか。一人でゆっくり休みたい、まずはお風呂に入りたい、アロマオイルがあるといいなど、いろいろあると思います。自分が休めるように、ご家族に協力を求めてみるのもいいですね。誰かに手伝ってもらうことは恥ずかしいことではないと思います。
考えられることをやってみたけれど赤ちゃんが泣いている、自分自身も休めるようにしてみたが眠れない、という場合はご出産された病院やかかりつけ医に相談されることをおすすめ致します。
赤ちゃんがまだ入院中です。
何らかの原因で、お母さんだけ先にご退院されたのですね。赤ちゃんの具合はいかがでしょうか。お母さんの体調はわるくないですか。
赤ちゃんと離れて過ごされ、どのような思いでいらっしゃいますでしょうか。赤ちゃんの今の状態が気がかりですとか、この先のみえない不安ですとか、こちらが想像する以上に複雑な感情を抱かれていることと思います。
母乳はよくでますか。赤ちゃんによっては、お母さんの母乳が一番の栄養になっている場合がありますので、食事や休息を十分に摂り栄養たっぷりの母乳を届けてあげるといいですね。赤ちゃんの写真を眺めながら搾乳をすると、ホルモンの関係で栄養たっぷりの母乳がたくさんでます。
赤ちゃんの面会に通うことはできますか。体調がよいときには行ってみてはいかがでしょうか。赤ちゃんは、お母さんやご家族がきてくれたことを感じてくれるはずです。
赤ちゃんが笑ってくれました。
赤ちゃんの笑い顔、これに勝るものはないですよね。胸があたたかくなるような、幸せな気持ちになりますね。あなた自身が、赤ちゃんが笑っていることに気付けた。それがとても重要なことです。
生まれてすぐの赤ちゃんの場合は、笑ったようにみえるこの状態は「新生児微笑」といい、頬の筋肉の動きの一つで実際に笑っているわけではないと言われています。しかし周りの人を幸せにしてくれるこの偶然の現象には感動してしまいますね。
生後3~4か月になると、あやすと笑うようになっていきます。これは、赤ちゃんが周囲の人をみて真似ながら身につけていくことです。ですから、赤ちゃんをお世話する方がにっこり笑ってかかわってあげることが大切なのではないかと思います。